ホリエのこだわり

想いを引き出す
「聴く力」

実印は人生の大切な節目に使われる大事なもの。「決断」「覚悟」「願い」など捺印する際に必ず想いが込められます。また実印はその人の分身とも言える存在。だからこそ「その人らしい実印」をつくりたいと常に思っています。
「はんこ」を作るのは、その先にしっかり目的があります。だからこそ「どんな用途で使われるのか?」「どんな想いがあるのか?」などを丁寧にお伺いいたします。
そのためにもっとも重要なことは「傾聴」。傾聴とは、ただ黙って聞くのではなく、「相手の人の表情、視線、姿勢、声のトーン、言葉の内容、呼吸に意識を集中して聴くこと」です。
これをなくして、お客さまの人生と共に歩む実印をつくることは叶いません。
まずは「傾聴」。そこから想いのこもったホリエのはんこづくりがはじまります。
使う人を想う
「想像力」

お客さまから伺った「想い」。その想いからこと細やかに、頭の中で「映像」になるように想像をめぐらせます。はんこに携わり続けている私たちには知識と数多くの経験があり、はんこを使う人たちの様々な「想い」を聴きながら、その本質は何なのかを考え続けてきました。
その多くは「幸せになりたい」「幸せになってもらいたい」という最も大切な願いだと気づかされます。
例えば親から子へ想いをつなげていくためのはんこである時、その瞬間だけの贈り手の想いだけではなく、「大切な想い」が「長い時間」をかけて伝わっていく「温かいイメージ」を想像しています。「この子に幸せになってもらいたい」そんな気持ちが包み込むように伝わっていくイメージです。そんなことを想像しながら、一つひとつの私たちの動きが「作業」ではなく、想いを伝えるための担い手の一人としての「役割」を感じながら、日々はんこづくりを行っております。
想いを形にする
「技術力」

「伺った想い」「巡らせた想い」をはんこに込めること。これではじめてはんこが完成します。「想い」を熟練の職人たちが一刀一刀、はんこに宿らせていく。見た目の「きれいさ」「美しさ」だけではなく、想いがこもった「優しさ」「温かさ」を感じるはんこ。
ホリエでいう技術力とはただ単にテクニックではなく、どれだけ想いを込められるかということです。だからこそ職人たちも人間性を磨くことを大切にしています。
今も三名の職人がホリエで活躍しており、先輩の職人から若手の職人へと心のこもる本当のものづくりが途絶えることなく継承されています。
皆さまの人生と共に歩むはんこづくりを通して成長を続けているのです。